SESの単価と商流。自分の単価はどう決まっているか
SESの単価は給与の元になる数字なのに、本人が知らないことが珍しくありません。どう決まって、どこで減っていくのかを書きます。
単価とは何か
所属会社が、エンジニア1人の稼働に対して契約相手から受け取る月額です。エンド直ならお客様(エンド企業)が、間に会社が入るときは直接の契約相手が払います。多くの契約に精算幅(たとえば140〜180時間)があって、下限を下回ると控除、上限を超えると超過分の支払いが発生します。単価は、スキル、経験年数、担当する工程、商流の深さで決まります。
商流とは何か
お客様から、エンジニアが所属する会社までの間に入る会社の列です。
- エンド直:お客様と所属会社が直接契約している
- 元請直:お客様 → 元請(一次請け)→ 所属会社
- 二次・三次以降:お客様 → 元請 → 二次 → 三次 → 所属会社
間に会社が入るごとに、その会社の取り分が引かれます。お客様が100万円払っていても、所属会社に届くのが70万円、ということは普通に起きます。所属会社の還元率がいくら高くても、届く単価が低ければ手元は増えません。これが多重下請けの問題で、Rezonがなくしたいと思っている構造です。
年収と単価の目安(Rezonの実績)
経験年数別の業界統計はないので、Rezonの実績を載せます。Rezonの月給は単価で決まるので、いまの年収から、同じ年収になる単価を逆算できます。右の列は、いま社員が稼働している契約(正社員の40件、2026年10月・社内集計)のうち、その単価以上のものの割合です。月単価は「年収÷12×1.193÷0.83」を切り上げた額です。
| いまの年収 | 同じ年収になる 月単価 | 稼働中の契約のうち その単価以上 |
|---|---|---|
| 400万円 | 48万円 | 92% |
| 450万円 | 54万円 | 75% |
| 500万円 | 60万円 | 50% |
| 550万円 | 66万円 | 20% |
| 600万円 | 72万円 | 10% |
実際に稼働中の契約40件の単価は、〜49万円が4件、50〜58万円が15件、59〜69万円が15件、70〜79万円が4件、80万円以上が2件で、中央値は59.5万円です(2026年10月時点・社内集計)。最新の分布は数字で見るRezonに、案件は案件一覧にあります。
自分の単価を知る方法
所属会社に聞くのが一番確実ですが、答えない会社も多いです。「自分の契約単価と、そこから給与までの内訳を教えてほしい」と、給与の決まり方として聞くと答えが返りやすくなります。それでも分からなければ、同じ工程・同じ経験年数の案件単価(求人サイトや、SES会社が公開している目安)から見当をつけるしかありません。
単価を上げる3つの方法
- いまの案件で交渉する:担当する工程が広がった、リーダーを任された、といったタイミングで、所属会社が参画先と交渉します。交渉してくれる会社かどうかが、そもそも会社選びの材料です。
- 単価の高い案件に移る:案件を自分で選べる会社なら、単価を見て移れます。
- 扱える領域を広げる:クラウド、データ基盤、生成AIなど、単価の高い案件が増えている領域に入っていく。
Rezonの場合
契約単価は面談の時点で案件ごとに伝えます。間に入る会社の名前と数も同じときに伝えます。会社の取り分は単価によらず17%なので、単価が上がれば同じ率で給与が上がります。採用ページにシミュレーターと案件例があります。
自分の単価で、数字を出してみる
シミュレーターは採用ページにあります。面談は選考ではないので、聞くだけでも構いません。
